【体験談】子どもの歯科矯正は子どもにとってどんなかんじ??~大変さ・周りの視線など~
お子さんの歯科矯正をお考えの方や、大人になってから歯科矯正を考えている方の参考になればと思い記載しました。
歯科矯正は実際体験した人にしかわからない大変さや痛みなどがかなりあります。
歯並びをきれいにしてあげたい親御さんの気持ちも子どもを持つ親としてわかります。
親の気持ちだけで進めても、現実を知らないと最後まで乗り切るのは辛いと思います。
実際、子どもの頃に歯科矯正をしていた筆者が当時の体験談を書きました。
歯科矯正を実際にするお子さんの目線をぜひ知っていただけたらと思います。
なぜ歯科矯正をすることになったの??
大体の場合、通っていた歯医者さんで歯並びが悪いことを指摘されて歯科矯正を勧められることが多いのではないかと思います。
筆者の場合は、子どもの頃に自転車で転んで打ちつけた歯が奥に引っ込んで生えてきてしまったことがきっかけでした。
そして現代の子どもにも多い顎が小さいタイプで、乳歯のうちはいいけれども永久歯が生えてくるとスペース的に並びきれずガタガタの歯並びになる可能性があったからです。
「女の子で歯並びが悪いのは・・」と考えていた親の思いで歯科矯正を決めました。
筆者はまだそれがどんなことなのかも想像ができる年齢ではありませんでした。
どちらかというと「虫歯治療で歯医者さんに通っている感覚」くらいでした。
歯科矯正に通い始めたのは、小学校2年生頃からでした。
ちょっと遠くの歯医者さんに電車で行き、親子で帰りに買い物をしたりして帰ってこられる楽しい時間なくらいに感じていました。
歯科矯正がしっかりと始動するまでは・・
歯科矯正のタイプ
歯科矯正にも、程度によっていろいろな器具があると思います。
そして、筆者が体験した頃からだいぶ進化しているものもあるとは思います。
形状としては、マウスピースのように透明の歯型のものを寝ている間だけはめていればいいものもあります。
しかし、筆者がやっていたのは歯に直接銀色の器具を接着してワイヤーやゴムをかけて移動させていくタイプの歯科矯正でした。
そのため、年中つけっぱなしで学校でも寝ていてもつけている状態でした。
そのため、しゃべれば目につくもので周りからもすぐに歯科矯正をしていることがわかるものでした。
どのタイプで歯科矯正を進めていくかは、歯並びの状態などで先生が判断して進めていくものです。
お子さんの歯並びがどういう状態なのか歯科矯正専門の歯医者さんで相談してみましょう。
器具を装着し始めてから
歯科矯正に通い始めて、何回かはレントゲンをとったり・今後の進め方の説明を受けたり・器具を作るための型どりをしたりといったことをします。
そして、何回か通ってから実際器具を装着し始めます。
筆者は、歯科矯正をしていた期間のほとんどを歯に直接接着してワイヤーで移動させる方法(ブリッジをかける方法)でしたが、最後の方は透明のマウスピースを夜にはめて使用していました。
なので、どちらも装着した経験があります。
ブリッジをかけるタイプ
痛みについて・・
歯に直接接着してワイヤーで移動させる方法をした瞬間はほとんど痛みはありません。
しかし、この方法はワイヤーを絞めて歯を徐々に移動させていく方法です。
つまり本来生えている歯の位置から、無理やりワイヤーを絞めて移動させるんです。
痛くないわけがありませんよね。
歯ぐきが「ずんっ」と重い感じの痛みがずっと続きます。
ご飯を食べるときはもちろん、何もしていないときでも痛みが気になって勉強などにも集中できないことがありました。
ようやく痛みが落ち着いて、普通に過ごせる日が続いてくると歯科矯正に次回行く日が近づいてきます。
そして、歯科矯正へ行くともっと歯を移動させるためにワイヤーを更に絞めあげます。
また夜くらいから痛みとの闘いが始まります。
歯科矯正へ行くたびにその痛みの繰り返しとなります。
ワイヤーを絞めあげるだけではなく、それに輪ゴムをかけた治療も同じように移動させるので痛みとの闘いとなります。
正直、歯科矯正は毎日痛みとの闘いです。
痛みはどんなかんじか表現するのが難しいですが、虫歯を放置してかなり痛みがある状態が続く感じでしょうか・・
虫歯は、治療さえしに行けば治療した当日くらいで痛みは治まりますよね。
でも歯科矯正は、歯が移動している間ずっと歯が浮くような・グッと押されているような痛みが続きます。
なので、この痛みにどれだけ耐えられるかが歯科矯正を完了するためのキーポイントとなります。
歯科矯正をやったことがない親御さんからしたら「それくらいの痛みなんて気にしないでやること(勉強など)やっちゃいなさい!」と言いたくなると思います。
でも実際に歯科矯正を体験した筆者が代弁すると「気にしないという痛みではない」ことを知っておいて欲しいです。
大人の方で「どうしても歯並びをきれいにしたい」という美容目的のようなことで歯科矯正をスタートする場合もあると思います。
それは、本人の希望なので痛みもきれいになるためなら我慢できると思います。
しかし、子どもの歯科矯正は本人から望んで開始することはほとんどないと思います。
そのため、途中で嫌になってしまったり・痛みに耐えられなくなってしまったりするのだと思います。
歯科矯正をやることでの良い面ばかりを子どもに話して開始してしまうと途中で失敗する元だと思うので、必ずこの痛みがあることを伝えた上で開始することをお勧めします。
見た目について・・
まだ始めは小学生だったので、嫌で仕方ないほどのものではありませんでした。
しかし、それは周りの子が歯科矯正の見た目をからかってくる子がいなかったからという理由が大きいと思います。
中学生になる頃からは、やっぱり見た目が気になりました。
正直ぱっと見て目立つので、笑ったりしゃべったりして歯科矯正部分が見える状態が相手にどう思われるのかいつも気になります。
からかわれたりすることで、自信がなくなったり・笑ったりして歯科矯正が見えることが嫌になってしまうことは十分考えられることを保護者の方は頭に置いておく必要があると思います。
生活面について・・
ワイヤーをかけるタイプ(ブリッジ)は、支障なく生活できるか毎回通院するたびに異なります。
ワイヤーは先が上手く折りたためていないと、ほほの内側にあたってしまい擦れて痛かったり・口内炎のようになってしまったりします。
もちろん治療中にもあたって痛くないか確認しますが、実際に食事をしたり生活してみないとわからないところもあります。
そのため、あたって痛みや違和感がある場合にはまた調整のために行くこともありました。
ブリッジに輪ゴムを引っ掛けて治療していたときには、しゃべったりしているうちに輪ゴムが切れてしまうことがあるので予備の輪ゴムをいつも持ち歩いていました。
普段の生活の中でやってはいけないことはありませんでしたが、食べたり・しゃべったりしにくいことはありました。
ワイヤーの間に食べ物が挟まりやすいので、食後には鏡を気にして見たりしていました。
マウスピースのタイプ
透明のプラスチックのようなもので作られたマウスピースは、ワイヤーでの治療が完了してその位置をキープし続けるために夜寝ている間装着していました。
なので、歯科矯正の治療が最終段階まできたときに使用していたものになります。
これは、ワイヤーで動かし終わった歯の位置をキープするものだったので使用していても全く痛みはありませんでした。
だから逆にあまり必要ないのではないかと感じてしまうことも多く付け忘れて寝てしまうこともありました。
しかし、ずっと言われた期間装着していないと歯が元の位置に戻ってきてしまいます。
せっかく今まで痛みに耐えて歯を移動させた意味が無くなってしまうので、毎日決められた期間は装着するようにしましょう。
筆者も、それで少し元に歯が戻ってしまったのでご注意ください。
期間と費用は??
費用はざっと百万円はかかるようです。
治療の程度にもよるのだと思いますが、筆者の場合はよく親が「あなたの歯は百万かかっているからね~」と話していました。
決して安いものではありませんので、本当に必要なのかよく考えて判断するべきだと思います。
期間も、治療の程度や開始時期によっても異なると思います。
筆者の場合は、小学校2年から高校2年までの10年間していました。
いががでしたか??
歯科矯正は、ちょっと歯医者さんに虫歯治療をしに行く気分では乗り切れないくらい大変なものだということがわかったと思います。
もちろん、程度の軽い方ならそれくらいの感覚でできる場合もあると思います。
筆者も、歯科矯正を開始した段階ではガタガタの歯並びという状態ではありませんでした。
前歯ひとつの引っ込みと、顎の幅的に今後ならびきらないというものでした。
現状で既にガタガタの歯並びの場合は、費用や期間がもっとかかるのかもしれません。
その場合、多分歯並びを治すために歯か何本か抜く必要があると思います。
金額や痛みなど、いろいろ事前に調べて覚悟しておくべきこともあります。
歯科矯正をお子さんにさせたい場合は、ぜひしっかりと話し合いをしたうえで臨むようにしてあげてください!!
実際に、筆者が子どもの頃体験した歯科矯正の情報がお役に立てば嬉しいです。
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