母乳育児~完母で育てる事の良さと大変さ~
今回は「母乳育児」について体験談を含め書いてみたいと思います。
はじめに…
まず、ここに書くことは母乳育児でなくてはいけないという内容を書くわけではありません。
人それぞれの状況や事情があるので、母乳育児でなくても「ミルクでの育児」も「混合の育児」も同じだと思います。
大切なのは、抱っこしながら赤ちゃんの目を見て時折声を掛けながら授乳の時間を大切なコミュニケーションの時間にすることではないでしょうか。
それを踏まえた上で、これから母乳育児を考えている方・母乳育児で困ったことがある方にお役に立つ情報を提供できたらと思います。
母乳育児の経験
筆者は、3人とも完全母乳のみの育児でした。
そのためミルクでの育児の経験がありません。
母乳で育児できたことは本当にありがたいことですが、だから大変だったことも少なからずありました。
同じ母乳育児でも、子ども3人とも違った大変なこともあったのでどんなことがあったか書きたいと思います。
母乳過多
第一子の母乳育児は「母乳過多」でした。
子どもの飲むスピードに合わせた量になっていくのが普通ですが、それよりはるかに多い量が作られてしまう状況でした。
すぐに胸が張るし、子どもが熟睡して長時間寝て飲んでくれないと更にカチカチパンパンなります。
そうなると、痛すぎて寝ていられず夜中に起きて絞らないとろくに寝られません。
またお風呂の湯船に入っているときには、お湯で温められて自然噴射している状態でした(笑)
母乳育児をしているときは、母乳製造のために食欲が増します。
母乳過多だったので、更にすごい食欲で普段の2倍くらい食べていたと思います。
でも、太るどころか体重は出産前にすぐ戻るくらいでした。
それくらい、食べた物が母乳製造に回されていたようです。
母乳育児のときに食べると、胸が張りやすい食べ物がいくつかあります。
それは本当に効果てきめん!!
おもち・生クリームを使ったケーキ・ドーナツなどの油で揚げたもの・乳製品のプリンなど…
大好きなスウィーツも、食べると面白いくらいすぐに胸がカチカチに張ってしまいました。
本当に痛いので、第一子の母乳育児中はお預け状態でした。
また、水分もたくさん取っていて母乳製造にまわされてしまいます。
そのため常に便秘で、出るときには水分不足なので切れ痔になりました。
せっかく治ってきてもまた出るたびに裂けるのでものすごく痛くて、いつも終わると便器が血の海になっていました。
外出時には、母乳パッドの予備が欠かせない持ち物でした。
何度か忘れてしまったことがあり、子どもが熟睡してしまうと大変なことに…
母乳パッドが満水状態になり洋服が濡れてしまい、スリングで必死に隠しながら家路を急ぎました。
この状態は卒乳まで続き、三人の母乳育児の中で一番大変でした。
第一子だったのでどれも「出産したらこういうものなのか」と思い込んでいたので、そのままやり過ごしましたがどれも病院で治療したり痔は手術が必要だったのではないかと今なら思います。
吸い方や喉の問題
第二子は、出産した入院中から吸い方が上手くなくて大変でした。
吸い方が浅いので、乳首が切れてしまいます。
でも、授乳しないわけにはいかないので切れている状態に吸い付かれます。
布団にしがみ付き、激痛に耐えながら授乳をしていました。
その時に助産師さんから勧められて購入したのが「ピュアレーン」という塗り薬。
赤ちゃんが口にしても問題なく、授乳で乳首が切れたときに使用する塗り薬なんです。
確か1本1000円くらいする高いものでしたが、この激痛には耐えられないので購入して塗っていました。
今思えば、哺乳瓶の乳首のような胸に当てて飲ませる便利なものも販売されています。
その時は思い付きもせず、必死に激痛に耐えながら授乳していました。
でも、哺乳瓶では飲んでくれなかったのできっと使えなかったと思いますが…
そして、夜は添い乳で寝かせていました。
しかし、すごく吐きやすい子で添い乳でなく普通に抱っこしてあげていてもマーライオン状態でしょっ中吐き出していました。
なので、夜中に布団・パジャマ・赤ちゃんの頭や筆者まで嘔吐にまみれることは数知れず経験しました。
日中に座って授乳していて、お腹いっぱいになるくらい飲んだときに全てマーライオン状態で吐いてしまったことがありました。
すると、赤ちゃんはまたお腹が空いた状態に逆もどり。
しかし、筆者の母乳は空っぽで…あげても出ないから赤ちゃんが怒って大泣き。
でも、ミルクなども全く飲まないので母乳が製造できるまであやすしか方法がなくてこちらが泣きたくなったことがありました。
嘔吐しやすいのはずっと続き、小学生になって急に良くなりました。
多分、喉やお腹などが吐き戻らないような構造に成長したのだと思います。
小学生までの7年間、嘔吐を事あるごとにしていた第二子のおかげで嘔吐処理はとてもスムーズに対応できるようになりました(笑)
不思議と、第一子のときにあった母乳過多は全く第二子も第三子のときもなく普通の母乳量でした。
ただ、生まれてすぐは乳腺がうまく繋がっていなかったのか片方の一部の乳腺から母乳ではなく血がそのまま出てしまうところがありました。
助産師さんも、日にちが経てば母乳になってくるといいんだけど・・と毎日様子を入院中はみてくれていました。
幸いにも入院している間に自然と普通の母乳が出るようになりました。
第三子のとき
このときが一番問題なく母乳育児ができました。
第一子のときに食べられないくらいカチカチに胸が張っていた食べるのも、全く気にすることなく食べられる状態でした。
ただ、飲む量が多い子だったようで(かなり普段よりも食べていましたが)筆者の体重が出産前の体重に1ヶ月で戻ってしまいました。
出産直前には妊娠前より10キロくらいは増えていた状態だと思いますが、もちろんなにも減量したり体操などしていたわけでもなく戻ってしまいました。
なので、どんどん筆者の栄養が吸い取られているかんじで子どもは丸々太って大きめな赤ちゃんでしたが筆者の体力がなかなか戻らず体調を崩しやすい状態でした。
体重が自然に戻ったのは、自慢でもなんでもなく産後の体調としてはあまり良くなく疲れてくるとめまいや頭痛がすることもあり体力の衰えを感じました。
母乳のみの育児で大変だたこと
上記の文の中に書いたこともそうですが、一番は母親が片時も離れられないことでした。
筆者の子ども達は、三人共母乳のみの育児で哺乳瓶の乳首も嫌い・粉ミルクも飲まない・冷凍した母乳も飲んでくれないという三拍子だったので余計にそう感じました。
授乳間隔が短い赤ちゃんのときは特に全く離れられませんでした。
預けて自分が遊びに行きたいということではなく、インフルエンザが蔓延する幼稚園に上の子の参観があって下の子を連れては行きたくないから預けたいと思ってもなかなか難しかったりしました。
また、筆者がノロのような嘔吐で体調を崩したときも離しておきたいのに授乳しても移らないか?と心配したこともありました。
乳腺炎で熱が出てだるかったり、好きな食べ物が食べられなかったり、便秘になったり・・
母乳育児ならではの大変なことはいろいろありました。
母乳育児で良かったこと
赤ちゃんがお腹が空いたときに、待たせることなくいつでもあげられるところが一番便利でした。
お湯を用意したり、適温にしたりするのが大変だとミルクをあげていたママから聞いたことがあります。
あとは、母乳による免疫力で風邪などにかかりにくいと聞いたことがあります。
世の中には母乳育児を臨んでいてもできない方も多くいる中で、自然と母乳で育児することができたのはありがたいことでした。
母乳育児で便利だったもの
筆者は第一子を出産したときからスリングを利用していました。
第一子のときは、「ピースリング」というしじら織りの既成のものを使用していました。
その後、第二子出産前に教えてもらった手作りスリングで自分の好きな柄の布をお店で選びミシンを走らせて手作りしました。
いくつも作り、避難用具置き場や車の中などにも「いざというときにも使える抱っこ紐」として未だに置いてあります。
外出先で授乳をするときにはスリングの長い布で授乳しているのが見えないようカバーすることもできてとても便利でした。
授乳ケープを別に持参する必要がなく、その布までもが一体化している状態のスリングはとても重宝したものでした。
使い慣れるまでコツがいりますが、慣れてしまえば外出先で必要ないときにもコンパクトにまとめられるし、タオルケットがわりにも使用できるし、安心して赤ちゃんがよく寝てくれる優れものです。
最後に・・
第一子ともなると、赤ちゃんを迎えるにあたって全てのことが初めてばかりですよね。
なので、母乳育児でのトラブルも「母乳育児なら当たり前のこと」なのか「トラブルで通院などが必要なこと」なのかの判断もつきにくいと思います。
筆者も今思えば、通院したりすることだったと思うことは多々あります。
赤ちゃんのお世話に時間をとられて、自分のことを後回しにすることも多く対応しないまま時が過ぎることもあると思います。
筆者もそんな一人でした。
ネットで調べると情報が溢れ過ぎていて、どれが正解なのかもわかりにくい時代ですよね。
なので、困ったときに赤ちゃんやママの体のトラブルを相談できる助産師さんと繫がりがると一番安心できます。
出産や健診でお世話になった助産師さんや産婦人科が、相談しやすい場所であるのが一番理想的ですよね。
または、気軽に相談できる先輩ママがいるとちょっとしたことでも聞けて安心できるかもしれません。
どの方法にせよ、ママが安心して育児できるのが赤ちゃんにとっても一番だと思います。
今回は、筆者の経験したことを書きましたが母乳育児の悩みがある方や、これからの母乳育児に不安がある方の参考になれば嬉しいです。
1件の返信
[…] ・新規公開開始 記事はこちら […]